りんごの蜜とは何か?

りんごの蜜(ミツ)って?

林檎の蜜(ミツ)は糖の一種であるソルビトールです。

光合成で葉から果実にソルビトールが大量に運ばれると、果実の細胞からあふれたソルビトールが細胞と細胞の間に溜まります。 それが金色に透き通って見える蜜の正体です。

蜜それ自体がとても甘いというわけではありませんが、蜜は糖分が増している状態の目印なので、蜜入りは完熟の目安となります。つまり蜜入りリンゴは甘いといえます。

蜜は収穫後1~2ヶ月で果肉に吸収されて見えなくなりますが、糖度はそれほど変わらないので、最初から蜜の入っていないものとは味にかなり差があります。ただし、糖度が高くても蜜が入らない品種もあります(シナノスイートなど)。

すわっこの蜜のりんご写真

※写真はすわっこの蜜入りの良いものです。品種によってはこのように果肉に霜降り状に蜜が入ります。

ミツ入り林檎で問題なのが、貯蔵が難しいということです。 時間が経つとミツの部分が褐色(茶色)に変化する場合がありますが、外から判別ができないので長期保存・販売という面ではマイナスになります。

それから蜜入りの判別が難しいということもリンゴ農家を悩ませます。
りんご農家のように毎年たくさんのりんごを見て、さわって、食べていれば、ミツの有無は外観である程度は判別できるようになりますが、それでも完璧に当たるというものではありません
また、収穫時期に気温が高いなど、その年の天候によっては蜜入りの良くない年もあります
ですので、当園のサンふじも毎年必ずの蜜入りを保証するものではありませんので、その点ご理解の上ご注文いただけたら幸いです。

もちろんお取り寄せやご贈答の皆様に喜んでいただけるように可能なかぎり蜜入りのものをお届けしたいと思っています。


蜜入りの見分け方

外観での見分け方のポイントは、品種によっても微妙に違いますが、以下のような基準で見分けられます。

1.よく熟しているか(地色が青くなく黄色っぽくなっている、りんごのお尻がしぼんでいないで開いている…など。地色は皮が赤くなると分からなくなりますが、お尻の部分は赤い色が付きにくいのでお尻の色を見れば地色がわかります。)

2.きちんと重さがあるか(糖は比重が重いので、同じ大きさのりんごなら重い方が蜜入りの可能性は高まります。)