小林りんご園の紹介

ごあいさつ~りんごの通販で大切にしていること

小林りんご園は、園主の祖父の代から続くりんご農園です。

小さなりんご園で収穫量も少ないですが、みなさんに喜んでいただけることを楽しみに、家族で力をあわせてりんごをつくっています。
美味しいりんご作りを目指すことは当然ですが、一般に市場に出回らないような珍しいりんご作りにも積極的に挑戦していますので、個性あふれるりんごの味を楽しんでいただければと思います。
少量多品種を栽培するというのはとても手間がかかることですが、生産者としては新しい品種が出たらとにかく栽培してみたいですし、初めて新品種を収穫して食べてみるときのワクワク感は言葉では言い表せません。またお客様にもいち早く新品種の美味しいりんごを召し上がっていただきたいので、管理が大変でも楽しんで栽培しています。

現在、普通に流通しているりんごは味以上に色や形の外観が重視されています。 「外観の規格は明確で分かり易い」、「店頭に並んだときに外観が良くないと売れない」など様々な理由があるからで、大量に流通させる上では合理的であるわけですが、小林りんご園では外観より味の方が大事だと考えておりますので、味を重視して選別をしています

りんごの着色と味の関係について(2022年9月2日更新)

色むらのない、全面真っ赤なりんごは見た目にも美しいと思います。
しかし、色むらと味には必ずしも一定の関係があるわけではありません。同じ品種であれば、赤色の濃い個体の方がおいしい傾向にありますが、あくまでそれは傾向の話で、りんごの周りの葉を摘むことで色だけ綺麗に仕上げられた林檎も多いのです。重要なことは、
りんごの味は様々な要素で決まり色だけで美味しさを判断することはできないということです。
当園が行っている「葉とらず栽培」に関してですが、ただ「葉を摘まない」ということだけで美味しくなるわけではありません。同じ「葉とらず」でもきちんと日光が当たる枝に実ったりんごであることが美味しいリンゴの条件だと思います。
きちんと管理された、よく日光の当たる枝での葉とらずなら、むしろ葉摘みをした真っ赤な色のりんごよりも理論上美味しくなると思いますが、そもそも日当たりの悪い枝に実った果実であれば、葉を摘んで赤くなったか葉とらずかに関わらず、贈り物に適しないのは当然です。
「日当たりの良い枝の葉摘みをした林檎」と「日当たりの悪い枝の葉とらず林檎」では前者の方がずっと美味しいでしょう(これは葉摘みの時期が光合成への影響がほとんどない遅い時期で、かつ必要最小限の葉を摘んだ場合の話です)。「葉とらずだから美味しい」という言い方は正しい場合もあれば正しくない場合もあるのです。
つまり、葉を摘んだかどうか(色むらがあるかどうか)よりも、その林檎がどんな樹のどんな枝に実ったかの方が重要だと考えます。

当園では以上のことを念頭に、必要な葉を着色のために無理に摘むことはせず、なるべく自然な状態で味の良いりんごを作る管理をするように努めています。

 

りんご自慢~お歳暮などの贈り物やお取り寄せに

小林りんご園は、山紫水明の地である信州 佐久市、そして全国でも有数の晴天率を誇る望月高原にあります。
他の果物・野菜の栽培も盛んな この地方のりんごの特色は

高い晴天率
晴天率が高いため、りんごの葉が活発に光合成を行い、味が濃く旨みが凝縮されたりんごになります。
高い標高と寒暖の差
当りんご園は長野県の中でもかなり標高が高い地域にあり(700~800メートル)、冷涼な気候で昼夜の寒暖の差が大きいため、昼間蓄えた養分を夜に消費することなく、糖度が高いりんごが生産できます。また、標高が高いことにより、果肉のシャキシャキ感がしっかりした身の締まった果実が出来上がります。
豊かな土壌
表層は褐色森林土で下層は粘土質という豊かな土壌のため、ビタミン・ミネラルが豊富です。粘土質土壌は保肥力・保水力も高く、根からの養分吸収が活発に行われます。

特に主力品種である、ぐんま名月やサンふじの糖度の高さ、蜜入りの良さは逸品です。 是非一度、味見してみてください。お歳暮の贈答品としても、きっと喜ばれることと思います。


りんご農園の紹介バナー

環境への取り組み

小林りんご園はエコファーマーとして長野県知事に認定されています。
エコファーマーとは、「持続性の高い農業生産方式の導入に関する法律」において、堆肥等による土づくりを基本とした化学肥料、化学農薬の使用量を低減する生産方式(持続性の高い農業生産方式)の導入計画を、県知事に認定された農業者の愛称です。

エコファーマーのロゴ

二酸化炭素排出の削減に向けて

2010年12月に太陽光発電システムを設置しました。
同じ年の夏に雹(ひょう)が降り、当地区のりんご畑に非常に大きな被害が出たのがきっかけでした。父は50年以上りんご作りをしてきましたが、地形的な条件も幸いし、2006年までは雹による被害はほとんどといっていいほどありませんでした。しかし今まで被害のなかった当地区にもこの数年で2回も雹が降り、大きな被害が出てしまったのです。

雷や雹の通り道でなかったところでも、異常な暑さで積乱雲が発達して氷の塊が降ってくるのですから、これもやはり地球温暖化の影響だろうと思い、少しでも二酸化炭素の排出量を減らすべきだと思いました。

太陽光発電は設置しても経済的に元がとれないと云われることもありますが、現状のペースで行けば10年以内には設置費用を回収し、あとはそれなりの売電収入が見込めると考えています。モニターを見て節電意識が高まるので、普段から無駄な電気を使わないようになるのも大きなポイントです。ある程度データがたまったら公開したいと思います。

小林りんご園は草生栽培(畑に草を生やし、その草を刈って有機質肥料とする栽培法)を行っていますが、太陽光発電システムの設置にあわせて充電式の草刈り機を導入しました。
春から秋まで伸びる草を刈り続けるので、たとえ刈り払い機であっても消費する燃料・排出するCo2も結構な量になります。同様に、剪定の際に使用するチェンソーも充電式のものを導入しました。少しでもCo2の排出を減らせればと思います。

炭を焼いています。
10年ほど前から冬の暖房に薪ストーブを使用しています。薪はもちろん林檎の剪定枝ですが、薪ストーブで灰になるまで燃やさず、炭になった状態で取り出します。その炭は砕いて畑に戻し、土壌の通気性と通水性の確保に役立てます。
バイオマス燃料を燃やして出るCo2はもともと植物が大気中から吸収したCo2と同じ量であることからカーボンニュートラルといわれていますが、こうすると、林檎の木が吸収したCo2が炭として固定されるので大気中への排出が減らせます。
炭には微細な穴が開いていて有用微生物の住み家にもなるので、おいしい林檎づくりのためにも役立ちます。

農業生産工程管理(GAP)を導入しています。
GAPとは農業生産活動を行う上で必要な関係法令等の内容に則して定められる点検項目に沿って
農業生産活動の各工程の正確な実施、記録、点検及び評価を行うことによる持続的な改善活動のことです。