ユーザー車検   

  実施年月 車名 車検回数 登録後年数 走行距離km
9 2003.6 スペースギア 4回目 73,600
 前回の車検時に錆びて穴のあいたマフラーはステンレス板などで修理を行い、今回はそのままか、または同様の修理を行う予定でいましたが、思ったよりも錆びによる損傷がひどく、修理を断念し新品マフラーを購入し交換することに決定。
 当初後部マフラーだけでOKと思っていた。
ところが、中間接続部のボルトが緩まず3日ぐらい悩んでいた際、前部マフラーの中間接続部にも穴があいていることを発見する。写真右側が後部マフラー、左側が前部マフラー。写真の黒い部分(写真の裏側)にスリット状の穴があき、排気ガスが漏れていた。

通常はこの接続部のボルトを緩めなければならないが、CRC556を何回吹きかけても、ジャッキを使ったりいろんな事を試みたが、結局緩めることはできなかった。
 ナットは六角形状がなくどうやって緩めようか悩んだが、新品を見るとマフラー本体のフランジ部に溶接されていた。つまりナットは意識せず、ボルトだけを緩めれば良い。
一時自分での交換=ユーザー車検の断念を考えたが、ジムニーの車検を無事終えたことに気をよくし、その日に写真右側の工具(延長ロッドと深穴タイプのソケットレンチ)を\2,500程で購入し、今度はエンジン側のボルトを緩めることに挑戦する。
購入前、全長500mmを希望したが、実際に購入できた工具と既存の工具のを組み合わせた長さは400mm程度であった。実際使ってみると400mm程度で十分であった。
写真下側のパイプはハンドルの延長に使用。
エンジン側の前部マフラー接続部。中央に見えるボルト2本が緩むかどうかが、自分で交換できるか否かの鍵となった。

CRC556を何回も吹きかけ、いざ作業。
上の写真の標準のハンドルだけでは緩まず、パイプを使用しトルクアップすることで、「かちっ」と思ったより簡単に緩める事ができた。
ここ1週間ぐらい悩んだ課題が解決。マフラーの購入を決定する。

部品屋さんにFAXで注文、数日後に取りに行く。
車の下に潜って見ていた後部マフラーは思ったより長く、ジムニーのルーフキャリアにやっとこ積むが、大幅にはみ出る。

写真の上側が、前部マフラー。下側の長いものが後部マフラー。
このマフラーは純正品で三菱のシールが貼られていた。

尚、部品の購入に当たっては、車検証に表示されている、

・形式
・車体番号
・形式指定番号
・類別区分番号

を提示することで購入可能である。
購入先は、修理工場などが購入する業者から購入することができた。
マフラー本体と一緒にガスケット2枚と中間接続部のボルト2本、エンジン側の接続ナット2ヶも購入する。

部品代は

・前部マフラー本体  \16,800-
・後部マフラー本体  \23,000-
・ガスケット2枚      \450-
・ボルトナット       \200-

マフラーの交換にはこの位ジャッキアップしないと、取り付ける事はできないと思われる。
ジャッキアップはくれぐれも慎重に。馬などを使って2重の安全確保。
新品のガスケットとボルトを使用。ボルトには耐熱温度1000℃のグリスを塗布する。もう交換することは無いと思うが。念のため。
交換したマフラーはこの通り。前回穴のあいた部分にマフラー修理用の接着剤と布状の用品を使い、その上からホームセンターで売っていた薄いステンレスパイプを切り取った帯状の部品複数を巻き付け修理。固定は普通の針金を使用。
車検は全く問題なくパス。

そして2年後こんな状態で修理不能と判断。新品に交換を決定する。
断熱カバーを溶接したところから錆びが入っている。
今まで新車購入時のタイヤを使用していた。ずっと使用していた訳でなく、古くなったスタットレスタイヤなどを何本も使っている。車重2tonもある重い車の為、タイヤも持ちはせいぜい3万km程度と思われる。今まで使っていたタイヤは購入後9年も経つので、残り溝以上にゴムの劣化やひび割れがあり、高速走行時のバーストのおそれがある。車検を機に新品に交換する。
購入したタイヤはトーヨートランパスS/U 225/80R15。オークションで最も安いものを選択。送料・消費税込み\31,500-也。近所のタイヤ屋さんで交換してもらい、交換・バランス料、古タイヤ廃棄料込みで\10,500也。
エンジンルームの掃除。バッテリー液、クーラント、オイルなどの点検。

半年前にバッテリー交換。
新車時のバッテリーは8年半使用したことになる。
バッテリーはあたりはずれがあるといわれるが、バッテリー液をこまめに点検し、良い状態が保てたことが長持ちにつながったと考える。
見にくいがベルトの張り具合、ひび割れなどの点検を行う。同時にエンジンルーム内のホースも点検する。
下回りは、ワイヤーブラシで錆びや汚れを落とし、シャシーブラックで塗装すれば完璧。
車検には関係ないが、錆び対策を行っておけば安心。
後は室内の清掃、ライトの光軸の調整。
今回、マフラーとタイヤの高額部品を交換した。できれば新車に乗り換えたいところであるが、マイホーム建築直後の不況、そして子供の教育費もかかり始めたので、もう1回車検を取ってあと4年、たぶん走行距離は10万kmまで、乗り続けようと誓った。いや思った。


今回の車検では、ディーゼルの黒煙の状態が悪く再検査となってしまった。今までは黒煙の検査は行われなっかったように記憶するが、東京都のディーゼル対策を反映してか、黒煙検査が行われていた。

これといった対策はできないため、測定前にとりあえず目立たない場所でアクセルを踏み続け、中に溜まっているカーボンを排出するよう努力した。できれば道に出て、セカンド位で走り回った方が良いかも知れない。

 再検査の結果、基準内ということで一応パスできたが、検査待ち時間のために通常よりも1時間ほど多くの時間を費やしてしまった。

従って、再検査となり最悪は不合格となるので、事前に何らかの対策を行い車検に望みたい。

スペースギアやパジェロに使われている、4M40というエンジン(特にEFI前)は、黒煙が出やすいエンジンで皆さん対策に苦労しているようですね。

ディーゼルエンジンの黒煙対策
今までいくつかの黒煙対策を行ったのでまとめてみた。

1.水抜き剤の使用

ガソリンスタンドで水抜き剤を入れることによって、黒煙がピッタッと止まった経験あるが、最近は全く効果が無くなってしまった。(ガソリンスタンドで購入した水抜き剤は\500位したので、水抜き効果を持っている2.のガストリートメントだったかも知れない。)

2.ガストリートメント

エンジンのカーボンをクリーニングするという、ディーゼルエンジン用のガストリートメントが販売されている。これも燃料に添加することで、黒煙がピッタッと止まった経験があるが、1年程後の黒煙発生時に再使用してみたが、ほとんど効果が無くなってしまった。

・1と2に共通することで、一回目は効果があっても、二回目ぐらいから効果が無くなってしまう原因は定かではないが、人が使う抗生物質のようにだんだん効かなくなる。そんな現象に似ているような気がしてしょうがない。

3.RMC-3Eという洗浄剤の使用

RMC-3Eという洗浄剤を購入し使用してみた。RMC-3Eという商品はカー用品店では入手できず、通信販売(オークション)で購入した。
500ccで\5,000-位する高価な洗浄剤であるが、結構効果がありそうだ。少なくても洗浄直後は黒煙は大幅に削減された。この状態はどの位維持できて、再使用時に同様の効果が出れば完璧である。スペースギアの1回目には約200cc使用してみた。ひどい汚れの場合には24時間以内に2回行うように書かれているが、1回の洗浄でかなりきれいになったようだ。
 インタークーラーやインテイク・マニーホールド等をばらして掃除する方法もあるようだが、かなり高価な作業料となり、この方法で毎回黒煙が除去できれば、とても安い洗浄剤といえる。

RMC-3E