南東北のたび その2 

 朝はふと目がさめると計ったように6時であった。これならマジで7時からのラーメンになる。少しでも遅れると並んでしまって入りずらいと散々脅かされたので、そのまま起きて布団を片付ける。荷物を運び出したり着替えたりして同室のふたりを起こしてしまうかと思ったがそんな心配はいらなかった。

 バイクに荷物を積みながらオドメーターを確認。4,750kmだった。ということは、昨日352kmも走っている。やれやれ。
6:40に出発、喜多方は安部食堂にむかう。地図はなかなか正確で、ストレートにたどりついたのだが問題発生。中で音はしているのだが暖簾が下がっていない。なんだーまだ準備中なんじゃん!すこし待ってみようとしていたら、お次のお客はスーッと入っていった。なに!いいのか?ということで、まねして入ってみるとすっかりいらっしゃいませの世界???すでに20人ぐらい入っている様子、早起き野球の人たちなど地元の人が来ている、恐るべし阿部食堂。メニューはシンプルであり、さらに基本に立ち返り「らーめん」を注文。

 しばし待つ。きたきた、これは見るからにうまそうだ。ちじれのふと麺にスープも絶品、チャーシューも素敵!人生で一番うまいといっても支障ないだろう。完食!朝だというのに大盛りでも食べれたな。7:30に出たらもうすでに外に並んで待っている。

 さて、喜多方に別れを告げ、国道459で裏磐梯に向かう。途中の坂道から見る道下の森が深い。桧原湖についてボートを見ながらベンチでボーっとしていると、遊覧船に乗らないかと放送やら人やらがやかましくあまり寝れなかった。でも気がついたらすでに9:30、五色沼に行こう。結構迷うが何とかたどり着きここで、本を読めるかと思い持参の金持ち父さんをぶら下げつつトレッキングに参加。入り口の五色パラダイスキャンプ場の値段を聞いたらバイクは1000円だそうな。みどろ湖の脇の大岩に上って読書場所に定める。眼下といっても2m下を人々が入れ替わり立ち代り通り過ぎる。子供は人がいるーとかいって上ってくる。登るのはいいのだが落ちないか心配になる。かれこれ1時間は読書していたが、さすがに尻が痛くなってきた。行こう。

 駐車場に戻り県道2号で北上。とちゅうあかべこっていうレストラン件宿にてカレーの食事。ポークカレー800円なり。まあまあうまかった。檜原峠に入る、林道の嗅覚が発達してきたなーきっとあれが入り口だろうがいちおう先まで行って確認して、やはりここしかないというところで、林道に入った。ダート5kmぐらいだろうか?さすがに荷物満載では攻めるどころでなく、フロントの接地感がさっぱり無い。実際曲がらないこと、荷物積んではほんとに操縦性が違うんだなー。
さて、頼りないフロントの接地感は前に乗ることで若干解消。ペースも上がったころにダート終了。県道2号で米沢に向かう。米沢牛の看板をみながら、2時半という非常に中途半端な時間と、節約のため素通り。ガソリンとオイルを補給。200cc入れてちょうど良かった。ほんとにオイルの減るエンジンだ。気をつけてねと言われたのが身にしみた。
 
 天気もいまいちだし、眠くなってきた。ここらで温泉に入って昼寝タイムだと考えていたところに玉の湯(山形市内)が登場。確信犯的にフロのあと休憩所で横になってすっかり熟睡。起きたら4時半だった。だいぶ時間がたってしまった。今日のお宿はキャンプ場にしよう、市内の古竜湖キャンプ場に向かうが、途中で雨。即効で近くにあったスーパーに逃げ込む。天気予報を携帯でチェックすると大丈夫なはずだ。じゃあ上がるまで夕飯の買い物をしよう。案の定雨は上がっていた、よしよし。なかなか迷いながらも何とかキャンプ場着。無料であった。よしよし。ライダーがぽつぽつと6人ぐらい、学生のキャンパー(バンガロー組)が騒いでいた。隣は親子連れ(父と息子2人 んーどんな事情だ?)まあおとなしく飯を食う。そのうちにウシガエルが鳴きだした。うるせー、学生は相変わらず騒いでいるし、環境はいいんだけど・・・さすがに雨降っただけあって、それほど暑くなく快適に寝たのだが、やっぱうるさくて起きた。

オドメーター4895km 本日の走行145km よしよしいい距離だ。

8/12日 3日目
 夜中のうちから目がさめてしまい、本読んだりしていたがまた眠くなり結局起きたのは7時ぐらい。あさ飯を食ってから撤収。8時半にスタートした。
 何所に行こうか考えて、蔵王にする予定だったのだがそっちを見たら空が真っ黒。こりゃだめだということで、
とりあえず山形市内にむかう。霞城公園という城跡に入る、結構しょぼいすぐに終わってしまった。博物館はしまっているし、と探したら美術館発見しかも、特別展は北京の故宮博物館展。をををなんと北京で見逃したのが山形で見れるとは! だがまだあいていない。仕方ないので外のベンチで30分まつ。このときのお供はナンシー関であった。1時間半かけて全部見た。まあ金持ちだったなーというかんじ。そんなにびっくりしなかったのはさすがに中国行って慣れていたのかそれとも台湾のほうがすごいからなのかわからない。最後は喫茶室で点心を特別に出していた。中国人の女性が作っていた。水餃子を食べる。そういえばふかひれスープも試食させてもらったし。

 ところで、今回の鼻歌は異邦人、飛んでイスタンブール、フライデイチャイナタウン、木綿のハンカチーフなど、どうも誰かの影響を受けているような気がする。さて、方向は蔵王をあきらめ逆のR348にて白鷹へ、途中くぐり滝を見学中にとうとう雨が降ってきた。しかたないカッパ着よう。ショックなことにゴアのトレッキングシューズがいきなり水入ってくる。もう終わっていたのだろうか、使えない。それにしても結局どっちも雨だったのね。南下してR113まで到着。昨日通った近くだなー、途中のラーメンはいまいちだし、寒いし弱ったもんだ。さて、どっちに行こうかな(新潟、福島)行ったりきたりしながらさんざ悩んだが、福島のほうが新潟よりなじみが無いので太平洋にむかうことにした。

 サボテンの花を歌いながら、白石に向かう。白石に行けばホテルがあるだろう。今日は寒くてホテルに入ってあったまろう。ところが着いてびっくり。あまりにしょぼい、仕方ないのでR4にて福島に向かう。このころになってやっと雨が上がる。
 ロッピーなど使ってみたが結局電話帳でビジネスホテルを探して、ホテル板倉に5500円にてお泊り。展望風呂も着いていて駅にも近いしいいんじゃない?ゆっくりあったまってから町へ出て食事。文明は偉大だ。

 おやすみ。