知事の家をたずねて ゆりこと万古

 それは1本の電話が始まりであった。
 17日のお昼ごろ、なった携帯からは ちじ(ひらがな) の声で、明日、あさってでキャンプしないかとの誘い。ちょうどどこかに行きたいなと思っていたので渡りに船とばかりにOK。
 夕方には目的地とメンバーが確定。
 
 目的地 長野県 泰阜村 そう、知事(漢字)の住所として主張して選挙も投票したのが、裁判所から住所は長野市と言われた後だったといういわくつきの泰阜村にある二軒屋キャンプ場。
 メンバー おいら(CB:44,651km) ちじ(アフリカ) たいさん(GS1200相模原在住もとホンダショップあさまの常連)
 
 9時ちょっと前にということで、ちじが家に来るはず。準備して待っていたがちょっと遅れて到着。しかし、余裕の一服をするちじであった。
 たいさんとは茅野で10時に待ち合わせ、9時チョイすぎに出発。白樺湖経由で茅野まで。結構時間ないのだが、しっかりデイリーストアで休憩を入れるちじ。さらにガソリン入れるおいら。もっともこれで正解だった。
 
コンビニ前で今回の積荷
 待ち合わせ先の7−11には10時15分ぐらいに着いた。しかし、たいさん見えず。ボイスレコーダーの電池がなくなっていたのだが、デイリーでは2本300円で買えなかったのを、向かいのスーパーで探してみたら100円ショップで4本入りが売っていたので、無事電源確保。
 反対車線がえらく込んでいる。たいさんから電話でその先のコンビニに着いたが、込んでいるからと言うことで、こちらが動いてご対面。高速の乗り降りで渋滞していて遅れたということ。そういえば3連休だったんだね。ほぼ1年ぶりであった、特に変わりはなさそうだ。やはりGSはでかい。
 
 R152の杖突峠を越えて、ゆっくりの車の後をたらたら進む。高遠を越えて、美和湖のそばの道の駅で休憩。その先には飯食うところも無いような、コンビにもあるかな?ということで、その中の焼き立てパン屋で並んで購入、庭の外用のいす、テーブルで食べる。ここなかなかいける。でかいのを食べたのでかなり腹いっぱい。市町村合併がらみなど、ここ1年のことなどを話た。この先用に飲み物を仕入れて出発。
R152は交通量もとーても少なく、一面では快適なのだが、道が狭く1.5車線やら1車線だし、この天気でも乾かないのか木陰ではぬれているしコケが生えているようで、かなり気を使って運転したので結構疲れた。いったい幾つあるのかわからないが、地蔵峠を越えて、いつ繋がるのかさっぱり分からない三遠南信自動車動の矢筈トンネル(涼しくて気持ちいい:これまで書かなかったがはっきり言って暑い、あずい、けっこうやだ)抜けて喬木村にて、たいさん給油。ここで2時半となった。
ゆりこ(湯里湖)
 さて、喬木村からR151に出て、しばらく行くと温泉があった。そうこれこそがゆりこである。(湯里湖と書く)とりあえず駐車するが暑いなー、こんな時間に入ってまた汗かくのもなんだなー、でもキャンプ場最寄の温泉らしいし、キャンプ場は遠いようだし。といろいろ議論した結果入ることになった。
 
 入場料600円、コインロッカー100円を払うと、店主?の親父がいろいろ口上を述べていた、何言ってるか良く分からん買ったが、とりあえず温泉はいいぞ、建物は3流だけど。湯に入ったら1時間は入っているのが憲法だ。ということらしかった。へいへいと聞き流して、脱衣場から浴室?のドアを開けたら「バーン」と音がしそうな景色が!ここって露天風呂だけでいきなり外が開けている。親父が自慢するだけのことはある。体を洗って湯船に入るとぬるい。あーこれなら1時間も大丈夫そう。源泉の方にも入るとさらにぬるい。すのこの下を見るとパイプが通っていて、パイプが暖かい。これは加熱しているね。まあ、草津温泉にはなっていないのだろう。どうしてもこの話題になるね。源泉はとても硫黄くさいので何かに利くような気がする。すっかり1時間ぐらいは入ってから上がると、休憩室でまた親父の一くさり。小諸から来たと聞き出されたらさあ大変。むかし馬だか牛だかを売りに行った。すぐ売れていい商売だった。とかなんとか。まあ、いいかと適度に話をきく。 

 外に出たなら4時を回っていた。買出ししよう。そこで、予想としてはスーパーは普通のはない。コンビにも無い、多分JAがやっているさ。と4時間前に言っていたのを裏付けるように、入ったのはJAがやってるコンビニ+スーパー?ほぼ予想が当たって大満足。コンビニのためシーチキン+おにぎり焼が出来る。
 
 のだが、みんな素直には従わない。
 1.シーチキン+白ごはん
 2.コーンビーフ+白ご飯
 3.さば缶+白ご飯
 結果的にはどれも大丈夫であった。レパートリーが増えたよみんな。
 その他、つまみなどと朝食を買って袋2つ分なのだが、ぜんぶちじのトランクに入ってしまった。べんり!
 
 さて、後はキャンプ場までたどり着こう。ここからの道がまた素敵!すごいアップダウンで狭いし、集落には看板があったが、途中からなくなり、ダートは出てくるし、水溜りはあるし、ビッグバイクにはつらいものがあった。絶対他に誰も居ないと思っていたのに着いたら車が3台もいてびっくり。さらにサイトまでは橋を渡って結構歩く。5時半に到着、暑い。というこのキャンプ場は万古(ばんこ)渓谷ぞいの二軒家キャンプ場でした。二軒も家があるようには思えないが。・・・
ゆりこの前で
とりあえず、テントを張ったら、到着祝いのビール。なんかちじのペースが速い。さすがに、この暑さの中ビールはうまい。が、そう飲めるわけでなし、1本飲んでいるうちにちじは3本いっていた。

 とりあえず、火をおこそう、このメンバーでは以前火が着かなかったというトラウマを抱えていたためか、妙に一生懸命に火をたく。明るいうちからボーボーと。だんだん、自信を取り戻し落ち着きのある炎になってきた。
 このごろ、疲れると眠くなるのにさらに酒入ったもんで暗くなったとたんに眠くなっている。ちじに叱咤激励されながら起きていた。
まずはテント
 今回の議題は人生について、会社とはなんぞや。疑問が膨らんでいるちじであった。たいさんも会社を辞めて、地元に帰っていまのところぷータローだし、おいらはコンなんだし悩みが深くなるちじ。さらに、久しぶりに離婚原因まで糾されてしまった。我ながら、間の抜けた答えを繰り返す。
 がんばっては居たが、追加の泡盛の効果も出てきて、眠くなり10時過ぎぐらい?にテントに引っ込む。
思うに飲まないほうがいいような気もする。が飲んでしまったのでしかたなし。

さて、ねたのだが、起きたときにはまだ2時過ぎ。やれやれと思ったらかゆい。
後でよく数えたら14箇所やられていた。それも藪蚊だから3日ぐらい、大変だった。起きて蚊取り線香を前室で炊いてゲボゲボしそうになったころに蚊を取った。4匹とも血でふくらんでいた。
 その後は4時ぐらいまで斉藤純を読んで過ごす。  
 

2日目
 眠いが、暑い。周りは起きているのでしかたなしに起きる。
 ボーっとしながら、茶をのんで、そのままカップラーメンに取り掛かると、昨日の食器の中がみょうに黒い。アリである。シーチキンの中などすっかりアリ地獄と化している。油なんだから、入るなよ。
 眠気も有って撤収にも力が入らない。暑いし、さらにうだうだしてるともっと暑くなってきた。仕方ないなと本格的に撤収したのは10時ごろ。なんとか昼前にキャンプ場は離れられた。
アリ地獄
はシーチキンの
ほうだった。

あまりの惨状に写真撮れず
 のどが渇く、ちじがかなりきている。自販機を見つけるたびに止まるが電源入って無かったりで3台目にやっとジュースにありつく。県道1号線を北上してからR151に向かうと、目論見どおりこちらはなかなかいい道。路の駅下條近くの温泉に向かう。さくらの湯だったか。温泉入って汗を流し、そのまま飯を食う。土用の日?でうな丼が600円になっていた。さすがに、うなぎの量がすくない。あーなんて楽なんだろう。また一寝入りするはずなのになぜか寝れない。20分ぐらい横になっただけで終わる。