1988 夏 初めての北海道            

とりあえずエピソードだけ紹介。

それは今を去ること10年以上昔、先輩と二人で始めて北海道にツーリングに行ったときの事だった。かなり有名な湖で屈斜路湖というのがあり、そこには和琴温泉があってキャンプ場もあった。キャンプ場に泊まることにしたわれらはまだ日のあるうちにテントを張り終え、周囲を探検していた。すると湖畔のすぐ近くに露天風呂がある、ところがそのお風呂ほんとに風呂しかない、脱衣所とか無いしおまけに混浴。歩道のわきにすぐ湯船つまり丸見え。さすがに明るいうちに入る勇気は無かった。食事とかを終えて暗くなった、もしかしたらあの温泉に可愛い女の子が入っているかもしれない、そう思ったわれらは早速風呂に向かったが、湖にとても近いことを思い出し、泳いで冷えたら温泉に入ってあったまり、熱くなったらまた泳ごう。という計画をたて、ちょうど持ってきていた海パンをはいて出かけた。温泉に着くと残念ながら街灯の下におじさんが一人居るだけだった。街灯はおじさんの背中は照らすが、顔は見えない。まあとりあえず温泉にはやはり素っ裸でなければポリシーが許さない、あったまったので海パンはいて湖でおよぐ。また冷えたので温泉と繰り返していたが、そのうち海パンをはいたり脱いだり面倒になった。ポリシーのおかげで素っ裸で泳ぐことにあっさり決定。さきのおじさんの前をぶらぶらさせながら二人して何度か往復。何度目かの温泉タイム、そこで近づいてくる足音が、やっと女の子が来たかなと期待したが、残念ながら子供であった。さて子供が言うに「おかあさーん」んーこっちには居ないぞと言いそうになった俺におじさん応えて曰く「はーい」えっえっ!女の人だった。
 そうです、二人して女性の前をぷらぷらさせながら何度も歩いてしまった。街頭との位置関係から彼女はきっとよく見えたであろう。