菓子を買うなら
あー退屈だ やる気がなんにも起こらない
こんなときはCDでも聴きながら
プレステやって遊んでいよう
それにしてもシミュレーションって奴は
ずいぶんとのんびりしている
待ち時間ばかり多くて
だいたいゲームなんて仮想現実の世界
リセット押してやっとクリアして 自分の欲求満たすだけ
なんにも役には立ちゃしない
あー腹減った テレビに向かっているだけなのに
こんなときはお菓子でも食べながら
嗜好の欲を満たすとしよう
それにしても菓子とゲームって奴は
食ってもやってもキリがない
無駄な満足増やすだけ
嘘の世界に閉じこもるくだらない毎日
気がつきゃ体はぶくぶく太って 金はどんどん流れてく
どうせ無駄にするのなら
せめて煙草を一服
煙の向こう消えてった現実が見えてくる
Words&Music M-Hana
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いったい「現実」とはどこにあるのでしょうか。無意味にTVゲームをやり、無意味に菓子を食う。まさに自暴自棄。それが現実でありながら、現実とは思えずに「嘘の世界」と思おうとしている。現実逃避。現実って何?心が感じとる「現実」と、体が感じとる「現実」。こうであるべきなのに、こうであったはずなのに、と頭の中にえがく「現実」、実際に起きている「現実」。混乱し空回りする彼にとって、一致した現実を見ることができるのは、唯一「煙草をふかしているとき」だけだったのかもしれません。
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