「路上ライブ」のページ

お台場海浜公園 00.10

 

ゆーりかもめ〜。フージテレビ〜。

その日のお台場は、曇り空でした。それでも田舎モンの僕には、フジテレビのあのまあるいところが、灼熱の太陽のように思えました(アホか・・・)休日のせいもあり、道路は車、車、車。連れてきてくれたいとこと一緒に待つこと30分。やっと駐車場に入れました。ところがゲートをくぐるまであと2台となったところで、なんとゲートが故障してしまったのです!その場にいた係員がなんとか直そうとがんばっていましたが所詮は機械。エキスパートでなければ直せません。

結局また30分も粘った後、やっとこさプロの登場で無事駐車できたのでした。

 

少し肌寒さを感じる海浜公園は、カップルと家族連れでいっぱいでした。バケツをもってはしゃいでいる子どもたちや、作ってきたお弁当を食べる家族、会話がなかなか出ないカップルやシートを敷いてじゃれ合うカップル、団体さんもいました。

「こ、これがお台場ってやつか・・・」

と感激してしまいました。田舎モン

 

今までのライブは人が通り過ぎるところや公園など、ギャラリーの注目があまりないところでやっていましたが、今回は人が大勢楽しいひとときを過ごしている場所へ出ていって歌うのです。それはそれは緊張しました。

「叱られるんじゃないか」「笑われるんじゃないか」

心臓はもうドキドキでした。でも、注意書きの看板にはストリートライブは禁止されていませんでした。(常識的に考えれば当然いけないのだろうけど)

(行ける!行くんだ・・・!)心の中でそう叫ぶ僕がいましたアホ

そ   し   て  ・ ・ ・

「休日のひとときをお楽しみのカップルの皆さん、突然ですがみなさんのために歌を歌います!聞いてください!!」そう言って、遂にギターを弾きはじめました。

「うおー、視線が熱い!」「うおー、警備員は走ってきていないか?!」「うおー、俺はうまく歌えているか??」「・・・・・!!」

 

一生懸命歌いました。でも、小心者の僕には、何曲も歌ったり、ましてオリジナルを歌う度胸などとてもなく、結局ゆずの「ところで」「連呼」の2曲だけを歌ってぴゅーっと帰ってきてしまいました。会話のぎこちなさそうなカップルが拍手をくれたのがとてもうれしかった。

 

念願の東京デビュー。しかもお台場。ラブコンプレックスのイベントをやっていたフジテレビがあるお台場。幕末のお台場。大砲のお台場。幸せな気分でした。

でも・・・

考えてみたら、カップルのために歌を歌うとか言っておいて、歌った2曲はどちらも片思いに近い歌だったような・・・!と、あとで思いました。                   (’00年)

 

 

ハッ!後ろに近づいてきたのは警備員か??

 

 

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 下手でも、短時間でも、確かにあそこでライブをやったんだ。(’0508月追記)