ペルソナ2罪


販売元:アトラス
ハード:プレイステーション
値段:6800円(TheBest盤:2800円)
ジャンル:RPG
備考:3ブロック使用。振動のみ、アナログコントローラに対応


評価
シナリオ   ★★★★★
グラフィック ★★★★☆
サウンド   ★★★★★
操作性    ★★★★☆
難易度    ★★★☆☆
燃え度    ★★★★☆
萌え度    ★★★☆☆
総合     ★★★★☆



物語の舞台は、人口128万人の政令指定都市、
珠阯レ市、その蓮華台に、主人公が通う七姉妹学園がある。
通称『セブンス』と呼ばれるこの学園の校章やエンブレムを
持ち歩くことは、他校生の間でも一種のステイタスであった。
しかし、いつの間にか街では、『セブンスのエンブレムは<呪いの紋章>で、
身につけていると容貌が破壊される』
という噂が広まっていた。
そして、やがてそれは現実になる。
次々と噂が現実になる奇妙な現象・・・・・・。
あるきっかけで、≪ペルソナ≫という別人格を召喚するようになった主人公たちは、
それぞれに課せられた宿命と対峙しながら、街に起きる様々な事件を追う。
次第に明らかになっていく噂と事件の関係。
止まっていた時が動き出す。

全ては学校から始まる・・・・・・。


アトラスのRPG「真・女神転生」シリーズ。
本作は、そこから枝分かれし、独立した「ペルソナ」シリーズの第二作目である(偉そう)
この作品の素晴らしい所は、切ないストーリーだ。
FF8と似通ってる点もいくつかあるものの、比べてみるとこっちの方が断然上。
些細な学園コメディから始まった物語は、やがて世界の滅亡にまで及んでしまう。
登場人物達の抱えるトラウマ。仲間と共にそれを乗り越え、友情や愛情を育みながらも、
滅亡を回避するために、それを全て忘れてしまわなければならなくなってしまう。
賛否両論のエンディングの美しく、悲しい演出は見事、と言える。
hitomiの歌うテーマ曲「君のとなり」も作品のテーマと絶妙にマッチしており、
エンディングを迎えた後は涙腺が緩い人なら軽い脱水症状に陥るだろう。
悲しいストーリーを楽しみたい人には是非プレイしていただきたい作品と言える。
ただ、グラフィックはそれほどじゃない。
ムービーもCGの背景に1枚絵を組み合わせたのがほとんどだし(とはいえ、実写的な表現よりもアニメ的な表情のほうが好きな自分にとってはさほど気にならなかったが)、ミニゲームもカジノのスロットやポーカー、ブラックジャックくらい。
美麗なグラフィックやミニゲーム目当てで、ストーリーに興味が無い人にとっては果てしなくつまらない作品なので注意。