ペルソナ2罰


販売元:アトラス
ハード:プレイステーション
値段:6800円(TheBest盤:2800円)
ジャンル:RPG
備考:3ブロック使用。ディスク2枚組み。片方は本編、もう片方はファンディスク


評価
シナリオ   ★★★★★
グラフィック ★★★★☆
サウンド   ★★★★★
操作性    ★★★★☆
難易度    ★★★★☆
燃え度    ★★★★★
萌え度    ★★☆☆☆
総合     ★★★★☆


主人公「天野舞耶」は、ティーン向け情報誌の編集部に勤める編集者である。
幼い頃から憧れた職業に就き、上司と反目したりしながらも、それなりに充実した日々を送っていた彼女の日常は、
一人の少年との出会いにより崩れだす。
少年の名は周防達哉。
舞耶は、名前すら知らないはずのその少年に、なぜか以前から知っていたかのようなデジャ・ヴュを憶え、
胸を騒がせる。そんなある日、彼女は、近頃街を震撼させる連続猟奇殺人にまつわる「JOKER呪い」の噂を取材するよう命じられ、七姉妹学園を訪れる。
そこで待ち受けていたのは、JOKERを名乗る噂の殺人鬼の襲撃と彼女を救った「デジャ・ヴュの少年」との再開、そして、ペルソナと呼ばれる別人格の発動だった。
「<向こう側>を思い出せ」
・・・謎の言葉を残し消え去るJOKERと「全てを忘れろ」と言い残して立ち去ったデジャ・ヴュの少年の影を追い、運命の車輪は再び音をたてて回り始める。

全てを知っている・・・・・・

いや、何も知らない・・・・・・?

錯綜する記憶の糸を辿る先に待つものは、
大いなる罰か?それとも・・・・・・


前作「ペルソナ2罪」は、一つの物語として完結した。
しかし、それは更なる続編、「ペルソナ2罰」のストーリーの始まりでもあったのだ。
前作のラストで新たに作り出された世界を舞台に、前作で謎の人物だったパオフゥが登場したり、解かれなかった謎が解き明かされたりしている。
この作品は、「罪」に対する「応え」なのだ。
高校生中心だったいわゆる「ジュナイル編」であった前作に比べ、今回は下は18、上は32の、平均年齢23歳のアダルトパーティーとなっている。
それによりストーリーはより深みと暗さを増し、悲しい事件、辛い事件がさらに多くなった。
なお、今回は数多くの漢が登場する。
達哉やパオフゥ、南条、そして富樫や云豹もまぎれもない漢である、と俺は思う。
また、操作性は若干向上している。
店に入ると一瞬で店主の前に出たり、アナログスティックでの操作ができるようになったり(ここ重要)。
人探しや地図作成などのミニゲームや、途中でのルート分岐、二つのルートをクリアーすることでプレイできるようになるエクストラダンジョン(ボスにはハルマゲドンも効きません)の存在など、前作が簡単すぎる!と思った人にとって嬉しい要素が追加されている。
前作のデータを引き継げるというのもファンには嬉しい。
ただ、「罪」をプレイしていないと理解できない部分などがあるので、罪と一緒に購入することをお勧めします。
ちなみに、グラフィックは描き直されていたり手直しされていたりするものの、基本的には前作の使いまわし。
その点では目新しい要素が無く、ストーリーだけでごり押ししている感もあるが、まぁ、グラフィックだけ力入れて中身空っぽの作品よりは万倍ましか。